ごあいさつ
昭和区歯科医師会 会長 田部 修
「令和5年度のスタートに向けて」
会長職になり4期目になりました。新型コロナ感染症が令和5年5月に季節性インフルエンザと同じ第5類に指定されました。それにより、社会活動に大きな変化が生じました。各種イベントが復活しました。夏には各地で盆踊り、お祭り、花火大会が例年どおりの規模で行われています。保健センターの事業もコロナ前の状態に戻りつつあります。例年10月に鶴舞公園で開かれる区民まつりも、コロナ前と同じ規模に戻ります。私達歯科医師会は、オーラルフレイル周知事業として、オーラルフレイル検診を行うブースを出す予定です。
現在むし歯は減少傾向になります。予防の意識が高まったためです。しかし歯周疾患は増加傾向にあります。高齢化が進み歯周病が進行して咬合力の減少、歯の喪失につれて口腔機能の低下が起こり、口から栄養をとることができなくなり、さらに筋力低下に繋がり、それがねたきり介護状態になります。これがオーラルフレイルです。健康寿命の延伸のために歯科医師ができること。それは、お口から食事ができるように手助けをすることです。
さて、名古屋市の12歳の平均むし歯罹歯数(DMFT)は1本を切っています。特に昭和区にある名古屋市立小学校の児童のDMFTは0.05程度となっています。皆さんのお口の中への意識が高まり、むし歯はほとんど見なくなりました。ですが、年齢が上がるに連れ歯周病の増加が気になるところです。愛知県歯科医師会は切れ目のない歯科健診を勧めています。産後1・6健診、3才児健診、幼稚園での歯科健診、小中高校生では学校での歯科健診があります。大学、短大、専門学校では歯科健診がないことが多いです。その後社会人になってからは大きな健保組合では歯科健診を行っているところがありますが、個人事業主、中小企業の従業員の方はご自分で意識的に足を運ばなければなりません。ただ、名古屋市は全国に先駆け20歳から5歳刻みで歯周疾患健診を無料で行っています。対象者にはクーポン券が送られてきます。このシステムを積極的に活用していただきたく思います。ただ、健診を受けることのできる施設は名古屋市歯科医師会の会員の診療所に限られていますのでご注意ください。
昭和区歯科医師会は、歯科診療の幅広さに対応し、それぞれの分野で専門的な知識を持つ歯科医が在籍しています。我々は情報を共有し、お互いに切磋琢磨して、より高品質な診療を提供したいと考えています。
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